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新人マンガ家相談室

【質問と解答】

Q:ネームを切っているうちにお話の展開が過去作品と似てしまうことがあります。オフィスラブの漫画を描いているのですが、他社で描いたものとはいえ似たような話を描いてしまうことが気になります。キャラや場面は変えているのですが、大まかなストーリーが似てしまうのです。例えば、「主人公が飲み会にいく→トラブルが起きる→誰かと結ばれる」というような大まかな流れ、場面展開などがです。編集さんに相談したら、「ほかの作家さんも似たような王道の内容で幾度となく繰り返し、キャラなり、展開などを工夫して自身の作品にしているので、気にしないで仕上げてください」と言われました。でも、描いている自分としては、「前にも描いたシーンだ。同じ所で同じような見せ場だ。別のシーンに変えると話がおかしくなるしどうしよう」という感じで少し気にしてしまいます。お話のあらすじが似ていても、キャラや場面、ネタを少し変えてみるなどして仕上げてしまってもよいのでしょうか? 担当編集さんは優しすぎ、見ている読者さんの目線はもっと厳しいと思うので、「これ前の話と似てない?」と残念に感じてしまわないか不安です。他の作家さんにも、このような壁にあたり、私のように似たような展開でも変えてる方はいらっしゃるのでしょうか。
 また、こういった事は脚本術を学ぶべきと聞いた事があるので、とりあえず脚本術の本をさがしてみようと思っています。脚本術は、映画系の脚本術を参考にすればよいですか? 漫画のストーリーの作り方のノウハウ本はたくさん読んできましたが、参考になる本があれば読んでみたいです。


A:ストーリー作りで最も大切なことは、読者の期待を裏切らないことです。過去の作品との差別化を図るあまり、奇をてらいすぎて読者の望まない展開、期待を外す展開を繰り返していると読者は離れていきます。一方で、同じ流れを踏襲していると、読者の予想を超えることなく安心感をもって受け止められますが、新たな魅力や刺激がない限りやがて飽きられてしまいます。期待に応え予想を裏切るのがストーリー作りの理想です。王道展開で読者の期待を裏切らないよう心がけると構成や展開は自ずと似てしまいます。ですが、キャラクターや題材次第で読者の予想を超える工夫は可能です。そのために皆、他の創作物を観たり読んだり、取材したり、資料を読み込んだり、人間観察したり、新しい趣味に手を出したりして「引き出し」を増やすわけです。今のままでいいのかという向上心を持つことは大事なことですので、今後は読者の期待を裏切ることなく自分の納得のいく作品作りができるための素地を作ることを日常的に心がけていきましょう。
 脚本術の本は自分に合うものを探すのがいいと思いますが、代表的なものを少し挙げておきます。
『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』
『ハリウッド脚本術』
『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』

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