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新人マンガ家相談室

【質問と解答】

Q:私は現在20代前半です。大学卒業後、漫画やイラストの仕事をしつつ趣味で同人活動をしています。現在4社(ゲーム・BL・広告や単発の読み切りの漫画・TL)でやりとりさせていただいていますが、いずれもお世話になってから1年未満~2年ほどしか経っていません。そのうち1社は賞をいただいてデビューしましたが、残りはお声をかけていただいたり、自分で応募したりして仕事に繋がりました。気になったのは、どこからがプロなのかということです。以前の質問で、プロの定義は個人によって違うので一概には言えないというような回答がこちらにありました。私個人としては、「プロ」とは連載を持って単行本もたくさん出ていて知名度もある人気作家のことだと思っているので、自分はアマチュアだと思っていて、他の方に仕事を説明するときにもどうしても自信がなくなって言葉に詰まって誤魔化してしまいます。一般的にみて、どこからがプロなのでしょうか? ちなみに私の場合、ゲーム系の仕事は紙媒体で仕事は多ければ月1、BLは読み切りやシリーズ物の電子媒体で配信は3か月に1度、TLは話を頂いたばかりですが3話ほど連載の電子媒体で2~3週間に1度の納期になります。単発の仕事については仕事内容によって電子媒体・紙媒体で、不定期での仕事になりますが、大体3か月に一度くらいはご連絡をいただいています。

A:他に主となる収入のある仕事に就いていて、漫画やイラストはたまにしかしか仕事がないようでしたらセミプロというべきでしょうが、あなたの場合、定期的に報酬のある仕事がありますから、自信をもって「プロ」と名乗ってください。仮に会社勤めをしていたとしても、今のイラスト・漫画の仕事量からしてプロと言って問題ありません。単行本が出ていないからといって、その仕事量でプロじゃないかもとか言われると、多くの漫画家さんやイラストレーターさんに「じゃあ、俺はプロじゃないのかよ」と怒られてしまいますよ(笑)。まあ、プロかそうでないか(報酬をもらっている以上、アマチュアではありえません)は本人の意識の問題です。単行本が100万部出ていたとしても、「いや、私はあくまで会社員です。漫画は趣味です」という人もいれば、バイトで生計を立てていて漫画は年に1回の読み切りしか掲載されていなくても「私はプロ漫画家です。その意識で描いています」という人もいていいでしょう。