1.デビューはいつごろですか？

２００３年

2.デビュー作のタイトルは？

『砂吉』（すなきち）

3.デビュー作の簡単なストーリーを教えてください

少年が爆弾を使って地下から地上に逃れる話です。 ドラマの作り方がわからずに主人公は勢い余って 地上どころかあの世に行ってしまいました

4.デビュー作でもっとも描きたかったことは？

逃避と破壊と逃走

5.デビューした雑誌は？

「月刊コミックビーム」（様）

6.どのような形でデビューしましたか？（マンガ賞受賞作、持ち込み作など）

「四季賞」「コミックビーム新人賞」に応募

7.デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい（期間）でしたか？

５年

8.またそれは何作目ぐらいでしたか？

２６作目

9.その頃の本業（学生、フリーターなど）はなんでしたか？

郵便配達

10.その頃は本気でマンガ家を目指していましたか？

本気です

11.もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事に就くつもりでしたか？

工務店、内装業者、マネキン会社

12.マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか？

喜んでました。 祖母に無理やり万歳させた事を 覚えています

13.目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください

目標としていた先生は 大友克洋先生、諸星大二郎先生、平田弘史先生

14.そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか？

世界観とスケール、表現力、知識、根性

15.デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか？

次の作品を描くための道具と資料

16.デビューが決まった時の感想は？

「やっと出来た！」と思いました

17.デビュー作が実際に雑誌に掲載されたときの感想は？

恥に近い照れがありました。 もっと作品をよくしたい、と思いました

18.デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか？

読者について考えるようになりました

19.デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか？

月一で２時間。（コミックビーム）

20.その頃編集者との打ち合わせでためになったことは？

技術的な事を学べた事

21.逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか？

力不足

22.編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか？

面会、電話、取材、電子メール

23.編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください

ご飯を御馳走になった上に愚痴を聞いてもらえた事。 励ましてくれた事

24.デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか？

いませんでした

25.デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かしたこと、勉強したことなどはありますか？

映画や漫画を読んだ後、寝ながら頭の中で再生してみたり、 １００年前に書かれた小説を読んだりしました

26.デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだことなどはありますか？

うまく表現出来ない技術的な事

27.デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点？

１００点

28.またその理由は？

ベストを尽くした＝１００点

29.マンガ家としてデビューするために必要なことはなんだと思いますか？

ネームを完成させる事、編集者に対する信頼、ねばり

30.これからマンガ家を目指す人達になにか一言

頑張ってください

【プロフィール】

田邊 剛（タナベ ゴウ）
江戸川区小岩在住。
2003年「アフターヌーン」四季賞で『砂吉』（すなきち）が審査員特別賞を受賞。同作にてデビュー。
2007年『アウトサイダー』『累（かさね）』を「コミックビーム」（エンターブレイン）から発表。
空間を凝縮したような濃密な画風にファンが多い。

骨の髄までタナベワールドを堪能できる『ゲニウス・ロキ 異形建築家阿修羅帖控』が、現在「コミックリュウ」（徳間書店）にて不定期連載中です！

田邊 剛（タナベ ゴウ）先生 コミックスリスト 『アウトサイダー』全1巻（ビームコミックス） 『累（かさね）』全2巻（ビームコミックス）