【質問と解答】

Q:ファンタジー系の月刊誌で高校生の時からずっと編集さんについて頂いていて、読み切りも何度か掲載させて頂きましたが、最近スランプでイラついてもいます。その編集の方とやり取りしているうちに昔の自分の作品にあった魅力が損なわれてきた気がして、昔のように作品が作れなくなってしまったんです。副編集長という事と対応の熱意もあり、優秀な方だと思ってついてきたのですが、アドバイスされる度に違和感を覚え、その結果魅力無い作風になってしまったと思います。実際、その担当編集の方のことを調べてみると凄く悪評があり、話づくりが成長しないのもこの人のせいだったのではないかと、今までついて来た時間の勿体無さに恐怖すら覚えました。なので、別の編集者とやり取りをして、某雑誌の作画賞的なものに送ってみたりして高評価の賞を頂きました。正直自分の過去にあった魅力を某雑誌では評価されていたので、雑誌も変えようかなとすら思っているのですが、どうでしょうか?

A:担当編集者さんのアドバイスが妥当なものだったのかそうでなかったのか、あなたの魅力が本当にそのせいで損なわれたのかどうかや、担当さんの評判が真実かどうかは私には判断するすべはありません。ただ、確かなことは、あなたの中ですでに結論が出ているということです。不満と不信を抱えながら今の担当さんについていても双方にとって益はありません。自分の魅力を評価してもらえると感じる雑誌へ迷わず行ってください。
 ただ、ひとつ言っておきたいことがあります。作家と編集者の関係は一方的なものではありません。あなたはすべてを担当さんのせいだと考えているようですが、アドバイスのたびに違和感を覚えていながらそれを受け入れていたあなた自身にも責任はあります。担当編集の指導やアドバイスに納得がいかないなら、自分が納得のいくまで食らい付いて話し合うべきでした。自分が心から納得していない、あるいは理解していないものをネームにしたり絵にしたりしたところで、いい作品になるはずがありません。また、作家の側から「それは自分が考えていることと違う」「そう言われても納得できない」「言っていることがよくわからない」と言われなければ、担当編集の側では「この方針で納得してくれたのだな」「今の説明で理解してくれたのだな」と考えてしまい、指導の仕方を見直す機会を失ってしまいます。それに、もう一つ考えておかなければならないことは、編集者の指導方針は雑誌のカラーや方向性に左右されるということです。雑誌への掲載を目的とする以上、それに合わせた絵柄や作風の軌道修正が求められることがあります。それはややもすると作家のもともと持っていた資質や魅力とは異なる場合があります。そこで、新たな魅力を獲得して雑誌に適応できる方もいれば、軌道修正がうまくいかない方もいるでしょう。後者の場合は雑誌に会ってなかったということで、別の雑誌への移籍を考えるべきですが、その時期の見極めは作家が自分自身で判断するしかありません。なまじそこそこ編集部内で評価されているがために移籍の時期を見失う場合もあれば、もう少し粘れば進化できるのに雑誌を転々として技術も魅力も磨けない場合もあるでしょう。自分の資質が今の雑誌に向いているかどうか、そこを見極めるためにも担当編集と正面から向き合ってやりとりしなければなりません。以上、今後の編集者との付き合い方の参考としてください。