【質問と解答】

Q:ネットで見掛けたのですが、漫画家志望の方が「今時アナログ原稿しか描けない漫画家志望なんかどこも取ってくれない」「数社から仕事の依頼が来たのに、デジタル原稿が描けない(その漫画家志望さん宅にはアナログ原稿をデジタルに取り込むだけの設備も無い)って理由で仕事の話が全部流れた」と嘆いていました。確かに最近、私がよく読む漫画雑誌もデジタルで描かれてる方が多いです。今の時代、デジタル原稿が描けずアナログ原稿だけだと、デビューした後不利になったりするのでしょうか。




A:紙媒体の雑誌を出している出版社だと、デジタルとアナログで有利不利はまったく関係ありません。私の所属する編集部でも、新人賞の投稿作の8割は未だにアナログ原稿での応募です。
 ネットでの書き込みの方の仕事の依頼というのはおそらくスマホ向けの電子出版の業者ではないかと思われます。原稿のスキャニング代を節約したいというわけです。デジタル原稿でなければ依頼を取り下げるということは、要求に合わせてそこそこ見栄えのする絵が描ければその作家さんでなくてもいいということです。コンテンツの数を揃えられれば誰でもいいので、作家として育成する気は最初からないのでそういう対応なのです。もちろん、単価は安いですが収入にはなりますし、どういう形であれ作品を発表できるというメリットはあります。ただし、前述の理由からろくな指導は受けられないと考えて良いので、雑誌連載の漫画家を目指すのであれば新人のうちはあまりお勧めはできかねます。

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