【質問と解答】

Q:今まで20〜30P前後の短編漫画(同人誌)を4本描き上げてきましたが、プロット→ネーム→下描きの工程で、新しいネタが浮かんできてどんどん話を変えてしまう癖があるのですが、これは普通なのでしょうか? いったんは完成させたプロットも、時間が経つと面白くないと感じて、頭の中で修正しながらネームを描きます(面倒なのでプロットは作り直しません)。そんなネームも時間が経つと満足できなくなり、こうなると何が面白いのかわからなくなり、最終的にはその時点での思いつきや勢いで下描きを描いて仕上げている状態です。そんなふうに出来上がった漫画でも、悪くないなと感じている自分がありますが、それは単なるわが子可愛さ(?)な気もします。即売会で編集の方に「ネームが良いのでしょうね」と好評価していただいた事があるのですが、毎回ネームなんてあってないようなものなのでギクリとしました。正しい漫画の描き方などないとは聞きますが、こんな作り方で良いのか悩んでいます。何かアドバイスをお聞きしたいです。




A:制作の過程がどうあろうと結果がよければ、今はそのやり方で良いでしょう。ただ、即売会での編集者の言葉というのは社交辞令であることも考えられます。制作途中で何が面白いのかわからなくなっているようであれば、冷静な意見を述べてくれる友人か家族に判断を仰ぐのも手です。プロの中にも担当が一度通したネームを変えて描いてくる方もたまにいますが、よりよくなっていることもあれば元の構図やコマ割りのほうがよかったということもあります。そのように考えすぎて見えなくなることもありますので、今の制作手順をとるならば途中で第三者に客観的に見てもらうことも考えてみてください。