【質問と解答】

Q:キャラクターばかり先に思いついて、肝心のストーリーや舞台、テーマが曖昧で浮かびません。私の場合、お気に入りのキャラの性格、生い立ち、特徴などは浮かぶのですが、キャラに合う舞台設定が思いつかないのです。以前、ストーリーから考えて、自分のお気に入りのキャラではなく、新しくキャラを作るやり方でストーリーを考えることが出来ました。しかし、その作り方で物語を作ろうとすると、キャラに愛着を持てなくなってしまいます。どうすればいいのでしょうか?




A:キャラの生い立ちなどのプロフィールが確立されていれば、自ずとテーマや世界観、舞台設定なども同時に生まれてくるはずです。キャラを考える際、それらはキャラ設定と不可分のものです。あなたが思うほどキャラのイメージが固まっていないのではないでしょうか。強いてアドバイスするなら、考えたキャラを投げ込んで話が転がりそうな舞台を選んでやることです。読者に展開に「興味」を持たせ「期待」させることができるキャラと舞台の組み合わせ方にはテーマによっていろいろなコンセプトが考えられますが、わかりやすいところではキャラとはギャップのある舞台に放り込んでやるというのも一つの手です。例えば、アニメオタクを自転車部に放り込むとか、将棋少年をサッカーの世界に放り込むとか、荒事とは無縁の商社マンを戦場に置き去りにするとかです。キャラと周囲の人間や世界と軋轢を生じさせたり、境遇の急激な変化のあるところにドラマは創りやすいのです。