【質問と解答】

Q:投稿作でパクリと判断される内容があった場合、その出版社のブラックリストに載り、さらにそのブラックリストは他のあらゆる出版社と共有され、二度とマンガ業界で受賞やデビューができることがなくなるという噂を聞きました。それは本当ですか? 本当だとすれば故意ではなく、たまたま自分の知らない既存の作品とネタが被ったら‥‥と思うと不安です。




A:ネットではなにかというと「パクリ」という言葉が安易に使われていますが、偶然のネタかぶりや同一テーマ・同一題材の作品、オマージュ、パロディなどを「パクリ」とは言いません。ですから、あなたの心配は無用です。若い投稿者なら、最近読んだ作品の影響を受けることもあるでしょう。それが過ぎてたまたま「パクリ」ギリギリの描写であっても、本人の意図しないものであれば厳しくとがめられることはありません。本当に悪質な「パクリ」とは、他作品のエピソードをそのまま切り貼りしてストーリーを創るような行為を指します。過去には、有名作家の読み切り作品のネームをそのまま丸パクリして描いた仰天例もありました。目に見える形でのブラックリストなどというものは個人情報保護の点からもありませんが、狭い業界のことですからあまりにも悪質な事例は知れ渡るものだと考えてください。