【質問と解答】

Q:「パソコンでの漫画製作に必要な環境とその商用利用についての質問です。
今度、依頼を受けて描いた漫画やイラストの原稿をパソコンに取り込んで担当者に画像を送信するというやり方で、お仕事をするかもしれません。
担当者との打ち合わせ等もパソコンのメールでやり取りします。
カラーのお仕事もあるかもしれません。
今、予定では、
・自分で街の電気屋で買ったパソコンと複合機
・非営利、商用目的に関わらず使用できるとライセンスに書いてあるフリーソフト(PictBear)
・MSNの使用料無料のメール
 を使用したいと考えていますが、何か法的に問題がありますでしょうか?
フリーソフトは絵に色を塗ったり、加工したりするためのものです。
パソコンや複合機は商用で使う場合は、何か手続きなどしなければいけないも のですか?」



A:問題はありませんし、パソコンや複合機を商用に使うからといって特に手続きは必要ありません。
ただ、カラー原稿を印刷用として入稿する際にはCMYKデータで入稿する必要があります。
PictBearなどのフリーソフトやPhotoshopの機能限定版である Photoshop ElementsではRGBしかサポートしていません。
CMYKで入稿データを 作成するにはPhotoshop正規版(現在の最新版はPhotoshop CS5)か Painter(最新版はPainter11)を使うしかありません。
Photoshop CS5は定価 99,750円(税込)、Painter11は定価62,790円(税込)もしますので、金銭的に余裕がない新人漫画家はRGBデータを編集者に渡して、デザイナーか印刷所 にCMYK変換を任せる形になるのですが、変換の際に色が変わってしまいます。
絵によってはほとんどわからないくらいの変化のこともありますが、場合によっては色調が大きく変わることもあります。
漫画のカラー仕事は新人のうちは滅多にありませんから当面はなんとかなるかもしれませんが、商業イラストレーターとして仕事をとることを考えているのでしたら、CMYK保存が可能なアプリケーションの導入は必須です。

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