【質問と解答】

Q:スクリーントーンの濃度についてお聞きしたいことがあります。実際の生原稿と印刷された状態(雑誌掲載時)とでは、トーンの濃さがどの程度違って見えるのでしょうか? 自宅のコピー機で濃度+−0、倍率82、3%の設定でコピーすると、生原稿よりもトーンが粗く、濃度も若干薄く見えます。思い描く濃度よりも、やや濃い目のトーンを選んだほうが良いのでしょうか?


A:実際の雑誌印刷でもインクの盛り具合で異なってくるので、意識的に濃い目のトーンを選ぶ必要はないと思います。あまり濃い目のトーンを選ぶと、下手をするとトーンが潰れる可能性があります。以前にも書いたのですが、スクリーントーンには、「線数=ライン(L)」と「濃度=パーセント(%)」の表示があります。トーンナンバーの横などに「50L/30%」などと書かれており、スクリーントーンの濃さを表しています。「線数」は1インチ(2.54cm)の幅に網点がいくつ入っているか示し、パーセントは一定の面積に占める網点の割合を示しています。一般に漫画の線数は40〜60線、濃度は10〜40%のものを使用します。よく使用される60番台のトーンは線数55線のトーンですが、漫画原稿に適しているのは濃度10〜40%の61〜64番までで、65番(濃度50%)以上だと印刷では潰れる可能性があります。なお、線数50線以下だと50%まで出ますし、60%まで使えるかもしれません。

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