【質問と解答】

Q:漫画の投稿、もしくは持ち込みについて質問です。私も漫画を描いている身として漫画を描くということは結構な労力だと思います。投稿は仕方ないのかもしれませんが、持ち込みに関して原稿を仕上げた段階ではなく最初の2〜3ページを仕上げ、あとはネームでも持ち込み可能という様にしてもいいのではと思ったりします。仕事にしたい熱意や漫画を描きたい情熱はとても大事だと思いますし、そうでありたいと思うのですが、この敷居の高さゆえ挫折する方も多いのではと思ったりもします。こういうことについてどのようにお考えでしょうか? 参考までにお聞かせ頂けたらと思います。


A:完成作品での持ち込みを「敷居の高さ」と言っていますが、この敷居の高さこそがプロを目指す上での試金石です。漫画家志望と言いながら、設定やネームをこねくりまわすだけで1本の完成作品も仕上げないまま、やがて夢をあきらめる方は大勢います。そういう方はどんなに絵がうまくても、話作りが上手でも、漫画家になる資質がないのです。作品を仕上げる意志を完成まで持続させる力を持っているかどうかこそが、漫画家が単なる夢想でしかないか具体的な目標かを分けるのです。その意識がなければ、編集者としても相手にする価値がありません。この敷居の高さで挫折するならば、それは挫折するべくして挫折するのであって、仮に編集者や周りの人間が尻を叩いてなんとか作品を完成に導いてやっても、長続きはしません。ですから少なくとも最初の持ち込みでは自力で完成させた原稿を持って持ち込みをしてください。二度目からは設定画とネームだけでも応対してくれます。

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