【質問と解答】

Q:漫画家を題材にした某漫画で、アシスタントのチーフと担当さんの
 チ「どう見ても机がひとつ足りない。あとトレース台人数分。パソコンとプリンタは必須です」
 担「わかった。すぐ手配する」
という会話がありましたが、このことについて質問があります。まず、机やトレース台、パソコンなど値段が高いものを用意しろとサラッと言っちゃってますが、このような物などを用意して貰えるのですか? もし用意してもらえるのであれば、そのお金はどこからのお金ですか? それとも、「必要経費」と言うもので揃えるのでしょうか? トレース台などではなく、たとえば原稿用紙やコピックなどになったら、それは出版社の「必要経費」で漫画家側の負担は0円になるのでしょうか? それとも、そういった細かいものは全て自己負担になるのでしょうか?

A:作画道具、スクリーントーン、机、トレース台、パソコン、漫画制作ソフト等、すべて自己負担です。急場の場合、手配は編集者が代わりに行うこともありますが、代金は漫画家持ちとなります。原稿用紙については、編集部の特製原稿用紙を新人漫画家のために無償提供している編集部はあります。
 漫画家は出版社の「社員」ではなく独立した「個人事業主」で、漫画家と出版社との関係は取引先というだけなのです。ですから、税務計算(税理士に依頼することが多いですが)や確定申告も個人で行わなければなりません。仕事に要した費用、つまり作画に使用する各種消耗品や道具・機材(パソコン、トレース台等)、資料用の書籍やDVD、取材費は確定申告の時に必要経費として申告します。領収書がない経費は申告できませんので、漫画家になったらすべて領収書をもらい保存する習慣をつけましょう。

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