【質問と解答】

Q:漫画家志望者の20代です。私は、私生活で落ち込むことや不安なことが持ち上がった時に、ネームに集中できなくなってしまいます。ネームはある意味登場人物の心の動きを表現しているため、自分の心を一心に注がないといけないものだと思うのですが、ひとたび自分の私生活上で不安事が起きると、それに考えを占領されてしまい、ネームが切れなくなってしまうのです。創作の仕事は事務的な仕事よりも精神状態に左右されがちだとは思いますが、このようなことでは、今後デビューできたとしても仕事に支障をきたすのではないかと心配です。プロの作家さんたちも私生活で悲しい出来事などがあると思いますが、どのように折り合いをつけて仕事をなさっているのでしょうか? (特にギャグマンガの作家さんは大変だと思います…)

A:別にあなただけが特別なのではなく、人間誰しも私生活のトラブルや身内の不幸があれば精神的に落ち込みますし、物事への集中がなかなかできなくなります。プロの作家さんも特別な精神コントロールの技術や手段を持っているわけではありません。でも、期日までに原稿を上げなければならない。やるしかない、だからやる。それが仕事というものでしょう? 集中を欠くからクオリティーは落ちるかもしれないですが、それまで培ってきた技術と経験が支えてくれるはずですし、担当編集者も協力します。それでも、いつまでも引きずって立ち直れない人は非情なようですが消えていくだけです。自分が前者であるか後者であるか、その立場になってみないとわかりません。起こってもいない将来のことをくよくよ悩んでいるようでは、到底プロにはなれませんよ。

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