【質問と解答】

Q:1)ペン入れの際、線を太くしたいのですが、筆圧が弱いため線が細く弱くなってしまいます。自分のイメージする絵は力強い太い線なので力を入れて描いてみたり、筆などで所々なぞったりしているのですが、手首が痛くなったりすべてのコマの線をなぞるため時間がかかったりと上手くいきません。少しの力で太い線が描けたりあまり時間のかからない線の加え方などはないでしょうか?

 2)長時間ペン入れをしていると手首が痛くなります。下描きの時は平気なのですがペン入れの時は余計な力を加えなくてもすぐに痛くなります。時間をかけて描き続ければ鍛えられるのでしょうか?

 3)月刊誌でストーリー連載を持った場合、やはり一般の会社で働きながら描き続けるのは厳しいでしょうか?

A:ペン先を替えてみてはいかがでしょうか? 同じGペンでも、メーカーによって軟らかさ(硬さ)が異なります。つまり、その結果、線の太さが変わってくるわけです。手に入るかどうかわかりませんが、英国レオナルド社製の「金のGペン」が一番軟らかいと言います。

 2)筆圧を上げるために、余計な力を加えていないつもりでも無意識に力が入っているのでしょう。手首は描き続けて鍛えられるものではなく、無理をすると腱鞘炎になります。より描きやすいペン先やペン軸を探し、痛くなったときは手を休ませて軽くマッサージしてください。ぬるま湯につけたままマッサージするとより効果的だと聞いたことがあります。

 3)そもそも執筆速度が速い方でないと無理でしょうし、仕事の状況にもよります。残業の多い仕事だと平日は漫画にほとんど時間は割けないので土日しか漫画を描けませんが、そうなると漫画執筆に割けるのは実質月に8日程度になります。編集者との打ち合わせもありますし、ネームのリテイクも有り得ますから、そうなるとネームからペン入れまで5日程度で描ける方でないと兼業は不可能でしょう。定時で必ず終わる職場だともう少し執筆に時間が割けるので、可能かもしれません。もっとも、4コマやショート連載をしていて兼業されているプロの方は結構いますが、ストーリー連載(月刊だと最低24P以上でしょうか)で兼業されているという方は聞きませんね。

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