【質問と解答】

Q:最近マンガ家を本格的に志すようになった初心者です。すみませんが、初歩的な質問ばかりになってしまうと思います。

 1)プロの方のマンガを見てると、ほとんどの方が髪などにツヤを出していたり、ハイライトを使ったりしてますよね。ああいうのは修正用のホワイトをどういうふうに使っているのでしょうか。ホワイトの使い方がイマイチよくわかりません。ホワイトを買ったのはいいのですが、見てみると黒インクとは違って固まっていて、適量の水で溶かして使うようだったのですが、説明も載っていないし、適当にとかしたら、うすすぎたり濃すぎたりして、ペンでうまくぬれません。ホワイトの使い方、もしくは溶かさずに使えるホワイトなどありましたら教えてください。

 2)これは確認なのですが、マンガを描くのに使う道具は、基本的にはペンですよね? ホワイトを使うときは普通のつけペンじゃダメとかはないですよね?

 3)ペン先を買いに行ってみたら、予想以上にいろいろな種類があって驚きました。とりあえずGペン、丸ペン、クロームペン、日本字ペンというのを購入したのですが、どのペンをどのように使ったらいいのかてんでわからないので、アドバイスなどありましたらお願いします。
ほかに、つけペンを使う際に気をつけなければならないことなどありましたら、それもお願いします。


A:1)ホワイトとしてよく使われるのは、「ドクターマーチン ブリードプルーフホワイト」「開明 白墨液(しろずみえき)」「ミスノン(LION製 W-20)」などです。プリードプルーフホワイトは水で薄めるタイプですが、もっともメジャーかもしれません。濃度が上手く調整できていれば、にじみがなく、重ね塗りもしなくてすみので、髪のハイライトなどには向いています。白墨液やミスノンは水で薄めずに使用します。基本的にホワイトは「面相筆」という極細の筆で入れます。ペン先につけて使えるタイプには「ドクターマーチン ペンホワイト」がありますが、ブリードプルーフホワイトに比べると薄いです。白墨液も基本は筆用ですが墨汁と同じようにペン先につけて描くこともできるようです。ミスノンは付属の修正用筆だと使いづらいので、ペン先にのせて使う方もいます。その際、ミスノンをのせる前にペン先を一度水に浸して水を切ってからのせると、開封からしばらくして多少ドロドロ状態になっていてもホワイト線が引けます。なお、水を切らないと薄まりすぎるので注意して ください。

 2)前項で回答したように、ホワイトには面相筆を使うのが基本です。前項で紹介した以外のポスターカラーのホワイトを使用する場合も同じです。つけペンを使えるホワイト用インクは種類が限られています。

 3)Gペンがあれば、極太の線から極細の線まであらゆる線が描けます。ペン先の中でもっとも線の強弱が描き分けられるのがGペンです。Gペンだけしか使用しないという方もいます。丸ペンはGペンほど線の強弱が出ませんが、その特質を生かして、背景やフキダシなど線の強弱をつけたくないときに使用します。人によっては、重ね描きをして太さをつけたりすることで人物の主線にも丸ペンを使い、丸ペン1本で漫画を描いている方もいます。一般的には、つけペンはGペンと丸ペンの2種類を併用します。そのほかのペン先を使う方もまれにいますが、それらの使用を経た上で自分好みのタッチを求めた結果なのでしょう。まずはGペンと丸ペンを使いこなすところから始めてください。


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