【質問と解答】

Q:1)過去の質問回答をざっと拝見させていただいたのですが、背景の練習など、マンガにはトレースという作業が不可欠なようですね。トレースは必ず必要なものなのですか?

 2)また、プロの方が使用されているようなトレース台とは大体いくらくらいするもので、どのようなところに売っているのですか?

 3)トレース台とはどのようなもので、どのくらいの大きさなのですか? また、家や身近にあるもので代用はできないのでしょうか。

 4)ヌキは、集中線などの他にはどのような場面で使うのですか? 人物に使うと以前の回答であったのですが、人物のどのようなところで使うのですか?

 5)投稿作のストーリーは、読者を意識して単純でわかりやすいモノの方がいいのでしょうか。

A:1)どんな背景だろうと、どんな乗り物や小物だろうとトレースなしで描けるよ、という方には必要ありません。しかし、新人でそう言える方は数少ないでしょうし(プロでも少ないです)、デッサンだけによる練習よりも背景上達の近道でもあります。トレースを極めれば、ファンタジーやSFの現実にはないオリジナルの背景やメカも存在感を持たせて描くことができるようになります。

 2)トレース台は画材店に行けば売っているはずです(文房具屋ではさすがに置いているところは少ないでしょう)。近くに画材店がなければネット通販を利用しましょう。トレース台の種類と価格については2008年8月2日の質問の回答をご覧ください。

 3)サイズはA4、B4、A3とありますが、漫画だと最低でもB4サイズのものがほしいところです。厚さは薄いもので5.5mm、厚いもので80mmくらいと、光源の種類によって大きく差があります。
 蛍光灯などの光源と厚手のアクリル板か曇りガラスの天板があれば自作できます。詳しくは「トレース台 自作」とかのワードでWeb検索すればいろいろなサイトが出てきます。

 4)主線の強弱に応用できますし、わかりやすいところでは髪や衣装のつやベタに使用します。

 5)構成が複雑でもわかりやすく描ける力があればいいですが、最初のうちは構成の単純なものから始めましょう。単純であることは、内容が浅いというとと同義ではありません。構成が単純であっても、深い内容のストーリーを描くことができます。プロでもストーリー作りが上手い方ほど構成には奇をてらわずわかりやすく描いています。構成をいたずらに複雑にして読者に伝えたいことが上手く伝わらないというのが、頭でっかちの新米投稿者にありがちの失敗です。


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