【質問と解答】

Q:1)新人が連載が決まった場合、いろいろ準備が必要だと思うんですが(ある程度の大きさの部屋も必要だろうし、アシスタント用の机とかイスとかそろえなくちゃいけないし)その場合、作家は出版社から連載準備金のようなものをもらえるんでしょうか? そして、もらえるんだとしたらいくらくらいもらえるんでしょうか? 個人的に概算してみたんですが、二十万くらいは必要だと思うんですか、それくらいもらえるんですか?

 2)連載がきまるのは実際に雑誌掲載されるどれくらい前なんですか? 新人の場合は連載経験のある人よりひと月くらいはやめにするものなんでしょうか?

A:1)大手出版社では、各社で名称は異なりますが連載準備金が出ることはあります(すべての連載に対してではありません)。たとえば専属契約料なども、新人に出す場合は実質的には連載準備金と考えていいでしょう。具体的な金額は答えられませんが、あなたが想像するのと同じくらいかやや多い金額です。ただ、連載準備金が出るのが当たり前だとは思わないでください。基本的に週刊誌のみで、月刊誌や増刊誌ではあまり聞きません。また、中小出版社では週刊誌でもまず出ません。仮に出ても原稿料の前借りという形になります。ですから、仕事場を借りたりアシスタントの人数を増やしたりするのも自己資金が貯まるまで保留になるます。かなり名前が売れた漫画家でも、実家住まいで締め切り直前に1〜2人のアシスタントを自分の部屋に呼んで作業してもらうという方がたくさんいます。

 2)平均で3か月くらい前でしょうか。初めて週刊連載だと、少なくとも完成原稿3本プラス、ネーム2本くらいのストックを持って始めます。


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