【質問と解答】

Q:少女誌の編集部なのですが、「デスク」とは何ですか? 「デスク」と呼ばれる編集さんは「デスク」ではない編集さんとどう違うのでしょうか?

A:漫画雑誌の編集部で「デスク」という言葉はあまり耳にしませんね。私が知るかぎりの編集部ではその言葉は使っていません。「デスク」というのは、新聞社、通信社、報道系の雑誌などで、部長や編集長の下で、現場の記者の取材や編集の指揮をする人間を指します。雑誌の編集部で言うと、副編集長や次長といった肩書きを持つ編集者がデスクに当たるのでしょう。場合によっては編集長も含まれるかもしれません。
 副編集長とか次長とかの肩書きのある編集者はそうでない編集者よりも編集部内で発言力は持っています。ですが、最終的な決定権を持っているのはあくまで編集長だけですので、肩書き付きの編集者と打ち合わせた企画が必ずしも通るというわけではありません。また、漫画雑誌の編集部は人数が少ないこともあって、個々の編集者は特別なプロジェクトでもない限り独自に動いているため、デスクの意味合いは報道機関よりかなり薄いです。それがデスクという言葉があまり使われない理由なのでしょう。なお、肩書きの位置づけは出版社や編集部によって異なります。たとえば、「副編集長」は、編集部において編集長に次ぐ部内ナンバー2の役職を意味する出版社(もしくは編集部)もあれば、副編集長の肩書きを持つ編集部員が10人前後存在する編集部もあります。ある出版社(編集部)における役職が他の編集部の同じ役職と同列とは必ずしも限らないようです。


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