【質問と解答】

Q:1年程の初連載を終えた新人です。現在の担当とこの先続けていけるか悩んでいます。現担当にはデビューも含め4年ほどお世話になっています。思う様に成長しない自分の為に手を焼いて下さり、連載中も何度も心労をかけてしまいました。最悪ですが原稿を落としかけてページ数減で掲載になってしまったことも一度あります。作品自体も売れた方ではないようで、そういったことがあって、結果担当の熱意が失せた感があります。連載終了後、「お疲れ様でした」の言葉は私だけで担当からはまったくなく、年末年始のメールでの挨拶も返事無し、その他やり取りもなし。それが私に対する評価と熱意の度合なんだと思います。
 私の方には、自分が期待に添えず大変な迷惑もかけた申し訳なさと、長年のありがたみと、同時に時々垣間見えた担当の心無い言葉や性格、サポートへの不満にしこりがある感じです。今は次の作品の準備をしていますが、この新しい作品をどうしようか悩んでいます。好き嫌いは別にしてこの先も担当をあてにしていくのか? 「お疲れ様」の一言もないような相手を信頼して健康的な気持ちで仕事ができるのか? どう扱われても成績の悪い新人だから仕方ないのか?

 今のまま続けるとしていずれ担当替えにはなるでしょうが、電話打ち合わせのやり取りでの担当のセリフ等によって編集部自体に誤解も含めた私の悪いイメージがしみわたっているような気がしてしまいす。仕事先のひとつとして自分からわざわざ縁を切ることはないと考えていますが、他の雑誌にも興味 はあります。この先どうしたらいいか、それとも自信をなくして考えがこじれている状態をマシにするのが先か。「担当替えをお願いする場合」「ライバル誌も含めて他の雑誌に営業する場合」の現担当への言い方なども助言頂けると助かります。よろしくお願いします。

A:私はあなたも担当さんも直接存じ上げないので、一般論としてお話しします。あなたは一方的に担当さんの人柄に問題があるようなことを仰っていますが、誤解であったり、あなた自身の態度に問題があったりはしないかよく考えてみましたか? あなたがこだわっている「お疲れ様でした」の言葉は本人は言ったつもりでその場で言い忘れて(疲労しているときにはそういうこともあるものです)、後になってそれに気づいてもタイミングを逸したために言いそびれたままになっていたり、年末年始のメールに対しても忙しいので後に回しているうちに忘れてしまったり(雑誌の編集部の年末年始は大変忙しく、私もメールはなるべく返しましたが、年賀状の返事は結局何通かは出しそびれました)、たまたまあなたに対してそういう事例が重なってしまっただけかもしれません。あなたが心ない言葉と感じた台詞も、相手にしてみれば長年の付き合いの気安さから出た言葉であなたを傷つける意図などなかったのかもしれません。また、あなた自身に担当に対する反発があり、それが知らず知らずのうちに言動ににじみ出て、相手にも隔意を抱かせたのかもしれません。今後の人間関係でも同じことを繰り返さないように、相手にもなんらかの事情があるのかもしれないとか、相手がこういう言動をするのはもしかしたら自分のせいかもしれないとか、相手の立場になって考えてあなたのほうから歩み寄ってはいかがでしょうか。私自身いくつになっても人との対応においては反省と後悔を繰り返していますので、あまり大きなことは言えないのですが。もしかしたら、 本当にあなたに非はなく一方的に担当さんに問題があったのかもしれませんので、お節介だったら申し訳ありません。
 さて、遅くなりましたが本題に入ります。担当替えをお願いする場合は、連載が一段落したので心機一転して出直すために新しい編集者と組んでみたいと申し出るというのはいかがでしょうか。現担当にも角が立たず、連載結果があまり思わしくなかったと言うことで筋が通っていると思います。他編集部に営業する場合は、専属作家でなければ、現担当からほとんど接触がない状況でしたら別に事前に断る必要はありません。


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