【質問と解答】

Q:漫画が単行本になると必ずカラー表紙を描かなければいけないのでしょうか? 自分で撮った写真(お城等)を加工してもらってそれを表紙にしてもらえないのでしょうか?

A:はじめに、あなたが話題にしているものは出版用語では「表紙」ではなく「カバー」と言います。カバーを外して現れる厚紙の表面を「表紙」と呼んでいます。
 さて、装丁をどういうものにするかは、単行本を出す際に担当編集者と相談すべきことです。単行本はあなたのものですが、同時に出版社の「商品」でもあります。出版社は単行本や雑誌という商品を販売することで利益を追求する会社組織ですから、単行本をたくさん売っていかなければなりません。そして単行本の装丁は、販売促進のための大きな要素です。編集部は、個々の作品についてどういう装丁にすればより売れるかを考えて単行本作りをしています。多くの人に手にとってもらうことは、作家にとっても本望でしょうから、両者の目標は一致していると言えます。そこで、担当編集者との相談の結果、写真を使った装丁のほうが売れると判断されれば、あなたの意向通りのカバーになりますが、経験を積んだ編集者やデザイナーによってあなたの絵を使った装丁のほうがいいと言われた時は、素直にその判断に従いましょう。


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