【質問と解答】

Q:投稿で担当さんがつく時は、編集長の方が指名して、この子にはあなた、あの子にはあなたと決められて担当されるんですか? それとも私が見ますと立候補されるんですか? 新人賞の発表ではよく、担当さんがついて投稿しているのにその方は下の賞で、初投稿の方が上の賞を獲ってデビューすることがありますが、ちょっと納得いかない気もします。そういうのは少し担当さんの責任でもあるのでしょうか?


A:投稿で担当編集者がつく場合は、その作品を最も評価する編集者が担当になるのが通例です。複数の編集者が立候補した時には、編集長がその中から担当を指名します。
 担当がついても、必ずデビューできるわけではありません。新人賞の応募作の評価は、将来伸びるであろうという期待値も加味してなされます。従って、入賞して担当がついても期待よりも伸びなかったり、伸びが遅かったりすることもあります。担当編集者ができるのはあくまでも、本人が伸びるための「手助け」にすぎません。どんなに担当が助言を与え指導しても、最終的には成長は本人自身に帰するところが大きいのです。また、初投稿段階でのレベルも一定ではありません。新人Aが担当がついて指導を受けながら3年かかってたどりついたレベルを、新人Bが初めて描いた作品で軽々凌駕することもままあるのがこの世界です。しかし、デビューが早くてもその後伸び悩んで消えていった方もいれば、デビューに時間はかかってもヒット作を生み出し長く活躍する晩成型の方もいます。成長の速度も人それぞれですので、他者との比較をしても意味はありません。外から見るといろいろ思うところもあるのでしょうが、結局は投稿する新人作家本人が担当を信頼し指導に納得しているか否かの問題です。


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