【質問と解答】

Q:2点ほど質問をさせていただきます。
 1)前にお世話になっていた出版社の担当の方に最終候補止まりだった原稿がいくつか預けたままになっているのですが、その原稿はどのくらいで処分されるのでしょうか? その方からは他誌に行くことを勧められ、今は別の出版社でデビューしました。今後、その預けた原稿が何らかの形で出て来ることはないでしょうか?

 2)1)の質問の中の、前の出版社の担当の方(2年ほどお世話になりました)との人脈はどうすれば良いでしょうか? プロの方のブログなどを拝見しますと他社にも多数担当がおられるようで、今後のことを考えると人脈は残すほうが良いように思えます。しかし、前の出版社に再びお世話になる予定は今のところまったくありません。この 業界のみなさんはどのようにして人脈を残しておられるのでしょうか?

A:1)原稿の処分については、各編集部、各編集者の指標があるでしょうから、一概に言えません。ちなみに私は、一度も処分はしたことがありません。返却できる原稿は返却していますし、いつの間にか転居して連絡が途絶している方の原稿も編集部の保管庫に預けてあります。ただ、担当編集者の異動後に原稿の保管場所を知る者がいなくなったり、雑誌が廃刊して保管庫そのものがなくなったりする場合も考えられますので、担当編集者の異動時や(引き継ぎがちゃんとなされていれば別ですが)、他誌に行き時には原稿を引き上げておきましょう。あなたの場合、元の担当がいるうちに原稿の返却を求めておくのがいいです。

 2)「人脈」などと硬く考えなくていいです。年賀状で近況報告をしたり、単行本を出したときに贈呈本を送るなりしておけば十分です。元担当のほうも、おそらくあなたの他誌での活躍を見守ってくれていることでしょう。雑誌の方針があなた向きになったり、異動先があなた向きの雑誌だったりした時には、仕事の声をかけてくれるはずです。


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