【質問と解答】

Q:ギャグ漫画とそうでない漫画って、ストーリーや 内容に対する考え方が違うのでしょうか。私はギャグ漫画を描きたいのですが、キャラクターの設定を掘り下げて行くけば行くほど、真面目な内容になってしまい、更にその部分を読者に分かるように説明して行くと、非常に中途半端な内容の漫画(ギャグなのにしばしば真面目なシーンが出てくる漫画)になってしまいました。何だか本末転倒な気がして、行き詰まってしまいました。多分自分の中で、何かを混同してしまっているような気がするのですが‥‥ギャグを描く時に、内容をどう構成して行けば良いのか、考え方のコツを教えて頂けると凄く助かります。

A:一口にギャグと言ってもいろんなタイプのギャグがありますし、ストーリー漫画にギャグテイストを加味した物からギャグ漫画ながらストーリー性もあるストーリーギャグというジャンルもあります。ですから一概には語れないところもあるのですが、ここではごく一般的なギャグ漫画として話をします。

 ギャグの発想というのは、どんな状況であっても「笑い」に結びつける発想です。貧乏、失恋、いじめ、ひきこもり、おちこぼれといった悲惨な状況、深刻な状況からでも笑いを引き出すことができるのがギャグの発想力です(ちなみに、強者が弱者の悲惨さを笑うのはギャグではありません)。だからこそ、すぐれたギャグ漫画は辛い境遇や落ち込んだ心境にあるときに、笑いによって活力を与えてくれるのでしょう。さて、キャラクターの設定を掘り下げるのはいいのですが、その設定の真面目な内容を笑いに結びつけられませんか? 笑いで表現できませんか? 逆に言えば、自分で笑いで表現できない設定は、ギャグ漫画を描く上で不要な設定として切り捨てていくべきです。ギャグ漫画家を目指すならば、すべてを笑いに転化する柔軟な思考を身につけてください。


その他のご質問は、フォームからお願いします。