【質問と解答】

Q:ト書きって使いすぎると読みにくくなるのでしょうか? 時代劇漫画などは場面の変わりによく使ってると思うのですが

A:ト書きやナレーションを多用しすぎると、キャラクターの主観が排され、読者がせっかくキャラクターに感情移入してドラマに没頭していたのが醒めて、「読まされている」感が出てきてしまいます。ドラマ重視の作品の場合、極力多用は避けましょう。かといって会話や情景だけですべてを理解させようとすると、コマ数がかさんでしまいます。舞台設定の説明が必要なジャンルほどト書きやナレーションが必要になってきますので、時代劇やスペースオペラ、異世界ファンタジーなどはそれらが多くなり、学園ドラマやギャグなどではほとんど必要がなくなります。
 また、このト書きやナレーションを多用すると主観が排されるというのを利用して、あえてキャラクターやストーリーを読者に客観視させるという演出に使うこともあります。事件物、伝記物、歴史物などは、ト書きやナレーションを多用することによってドキュメンタリー的な効果を生み出しています。


その他のご質問は、フォームからお願いします。