【質問と解答】

Q:集中線を描く際に中心に画鋲を刺す方法についてお聞きした いのですが、画鋲は具体的にどのように刺せば上手く原稿用紙に立つのでしょうか。つまり深く刺すには下になにか敷く必要があると思うのですが、画鋲の刺さる弾力のあるものだとペンで線を引くときに 支障がありそうで すし、軽く刺すのではうまく立ちませんし、どう画鋲を刺せばよいのかわかりません。漫画の描き方がのってるサイトや本を見ても「中心に画鋲を刺す」としか書いていないので質問しました。

A:集中線を描くときの画鋲の使い方には3通りあります。ひとつは、上から刺す方法で、深く刺すにはおっしゃるとおり何かを敷く必要があります。厚手の大判のイラストボードや木の板、または不要になった大判のハードカバーの画集か写真集がいいでしょう。
 もうひとつは、原稿用紙の裏から上向きに画鋲を刺す方法です。最も画鋲が固定され、作画に画鋲の頭が邪魔にならないという長所がありますが、画鋲の針の根元まで刺すために穴が大きくなってしまうのと、画鋲の頭の厚みの分、原稿用紙の中央が浮き上がってしまうため、慣れるまで描きにくいという短所があります。
 最後は、針を上に向けて画鋲の頭を原稿用紙にテープで留める方法です。原稿用紙に穴を開けずにすむので、アシスタントの現場では多用さ れている技のようです。問題はテープの種類と大きさで、粘着力が強すぎると剥がすときに原稿の表面が持って行かれたり、のりが表面に残ったりします。逆に粘着力が弱すぎると作業中に剥がれてしまいます。本番に使う前に、テープの種類と大きさ、定規をあてる時の力の加減を試しておきましょう。


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