【質問と解答】

Q: ここ数年各雑誌の漫画賞の入選または準ずる賞に40歳以上の方が掲載された方は、私の見た範囲で3人です。応募が少ないのかと思ったら、最近、投稿者全員に選評つけて年齢も発表する雑誌もあります。見ると40歳 以上の方、沢山いらっしゃいますね。作品が読めないのでレベルが分かりま せんが、あきらかに年齢制限ってあるのですね!?

A:作品を読めない以上、その雑誌の40歳以上の投稿者のレベルがわからないのでなんとも言えません。ただ、年齢が上になるにつれて評価が厳しくなることは覚悟しておいてください。新人漫画賞は、その雑誌の戦力となりうる作家を見いだすのが目的です。しかしながら、即戦力といえる投稿者はまれですので(1〜2年に一人出ればいいほうでしょうか)、作品単体の評価だけではなく、2年後3年後の成長を期待しての「将来性」を加味して評価します。ただ、40代ともなると、1年2年で飛躍的に伸びる期待は持てませんから、即戦力と言える内容と技術を持っていない限り入賞はまず無理でしょう。また、年齢的にアシスタントをすることがほとんど不可能であることも理由の一つです。漫画家の先生は自分より年上のアシスタントは使いづらいのですが、少年誌、少女誌の連載漫画家は20代30代がほとんどです。それに、アシスタントをするほうも、先生ならまだしも20歳も年下の 先任アシスタントに使いっ走りをさせられることには耐えられないでしょう。
 編集部によって方針は異なりますが、実際のところ、少年誌、少女誌では投稿規定にうたっていなくても事実上の年齢制限があるところがあります。 2003年5月13日の質問への回答でも述べましたが、高い年齢で漫画家を目指すなら少年誌、少女誌ではなく青年誌や成年女性誌に投稿しましょう。45歳でデビューした『ナニワ金融道』の青木雄二氏のように、若い新人にない人生経験や知識を生かした作品ならばチャンスはあります。


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