【質問と解答】

Q:近年、ブックオフといった中古販売の業界が勢力を上げていますが、中古のコミックは著者に一円もお金が入らないと聞きました。もし この業界がもっと勢力を伸ばせば、新しい漫画は需要が少なくなると思うのですが?


A:現状でもブックオフなどの「新古書店」と呼ばれる大型2次流通店の増加と漫画喫茶の拡大は、新刊本の売り上げに大きな影響を与えています。それを踏まえて平成12年に「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」が設立され、法改正への働きかけを行っています。現在、同考える会にはマンガ家、原作者、プロダクションの正会員約 750名と、賛助会員としてコミック誌出版社主要8社が参加していま す。今日までの活動の成果として、著作権法改正により、コミックス・書籍の貸与権(勝手にレンタルされない権利)が認められるようになり ました。これにより、コミックレンタル行為に対して使用料の徴収が可能になり、徴収システムの整備に向けて動いています。漫画喫茶については、平成15年に業界団体である日本複合カフェ協会と考える会、日本雑誌協会の間に利益還元の暫定合意がなされていますが、その具体化は難航しているようです。また、新古書店対策については今なお先行きは不透明です。


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