【質問と解答】

Q:私は町役場職員(正式採用)です。 このたび新人漫画賞で掲載権確約の賞をいただき、念願の漫画家デビューを果たせそうです。役場職員は地方公務員法により副業が禁止されているので、退職する覚悟もできています。ただ担当の方が、連載が決まるまでは仕事はやめないほうがいいと言ってくださり、私もできればそうしたいと思っています。
 聞きたいことは、「どの時点で副業にあたるのか?」です。編集部の方もその辺はよく分からないということで、 職場の親しい上司に聞いてみたのですがどうも推測止まりで、また、今後のことを考えると そう大っぴらに他の上司に聞くこともできません。入賞による掲載には原稿料は出ず賞金のみということなので副業にはあたらないと思っていたのですが、漫画賞の賞金は宝くじの賞金と違い収入になるらしいとネットで知りました。担当の方は、役場をやめなくてもいいように賞金の振 り込みを待つように編集長と相談してもよいと言ってくださいます。


A:漫画賞の賞金自体は、「収入」にはなりますが、労働に対する報酬ではないので、副業には当たらないと思われます。ただし、その後、読み切りなどを描いて原稿料を受け取るようになると、立派な「副業」になります。公務員の副業については、いろいろなサイトで語られていますが、要約すると、申請して許可が得られれば副業も可ということと、著述業や芸術家は許可が得られやすいということでしょうか。マンガ家はそれらに準ずると考えられますから、許可が得られる可能性は高そうです。
 詳しくは「二足のわらじ」「公務員からの転職支援 役人廃業.com」等のサイトをご覧ください(URLは記載しませんの で、自分で検索してください)。特に前者は著述業を副業としている地方公務員の方のサイトなので、参考になるかと思います。
 ただ、こういうことはサイトや本を調べるより法律の専門家に相談するのが一番です。大きな出版社には法律関係の事務・対処を行う法務部がありますし、顧問弁護士もいます。担当編集者を通じて専門家の判断を仰いではいかがでし ょうか。


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