【質問と解答】

Q:最近、趣味の多様化が進んでいるとよく耳にします。なので、僕がもし漫画家としてデビューできたとしても、そのころにはマンガ業界は衰退しているのではないかと不安でなりません。編集者の立場として、これからのマンガ業界はどのようになっていくと思われますか?


A:雑誌やコミックスといった形でのマンガは、表現形態としても流通形態としても非常に完成されたものなので、多様化する趣味の大きな選択肢のひとつとして今後も一定の需要を維持し続けると考えられます。たしかに雑誌の部数自体は過去のピーク時のそれを取り戻すことはないでしょうが、一方で Webや携帯などで漫画コンテンツの新たな需要が見込まれています。最近の創刊ラッシュはそれを見越してのことです。紙媒体の雑誌やコミックスの部数が頭打ちと なったとしても、他のメディアに舞台を移してユーザー(読者・視聴者)新たな楽しみ方を提供していくことができますから、マンガ業界が衰退することはないと考えます。


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