【質問と解答】

Q:性描写の制限について質問します。
少年誌、少女誌、青年誌、女性誌、各マンガ誌における暗黙のルールがありましたらお知らせください。参考にしたいと思います。

A:暗黙のルールというのは、明文化できないから「暗黙の」ルールなわけで、ここで述べることはできません。ひとつには、各出版社や雑誌で独自のガイド ラインを設けており、それも時流や官公庁・公共団体の対応によって 柔軟に変えていかなければならないという事情があります。各官公庁や公共団体にしろ、 わいせつ物や有害図書審査の統一したガイドラインがあるわけではなく、雑誌の影響力(部数)を考慮に入れて基準を厳しくしたり、その時々の審査委員の主観によっても判断基準が変わります。各出版社は過去の有害図書指定や摘発の事例をもとに、独自の自主規制基準を設けているわけです。
 また、もうひとつには「わいせつ」というものが主観的な「印象」であり、時代の変化や風潮によって受け止め方が変わったり、個々の作品の絵柄 などによっても左右されるものであるというのも、明文化しづらい理由です。
 と言っても、各誌共通の最低限のガイドラインはあります。成年誌を除く一般マンガ誌(成年誌にも独自のガイドラインはあります)でいうと、「性器の直接描写」はどの雑誌でもNGです。また、幼児姦はタブーですし、屍姦や獣姦もそれに準じます。強姦や集団姦は事件を扱った作品などでは描かなければならないこともあると思いますが、扇情的にシーンを描写したり、過度に描写にページを費やすことは避けなければなりません。また、性行為を描写する場合、性器の結合を匂わす構図や音声、体液描写を禁じている雑誌 も多いです。
 少年誌・少女誌に限ると、ガイドラインはより厳しく、性行為そのものの描写を禁じていますし、過度な裸体描写やヘアの描写も自粛しています。リ アル系の絵柄の作家だと乳首の露出がNGのところもあります。
 先に述べたように、雑誌によって異なるガイドラインを持っていますので、判断が微妙なケースは担当編集者がついたときに聞いてください。

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