【質問と解答】

Q:投稿歴が12年ほどある者です。さっそくですが質問させて頂きます。
 (1)投稿歴が長い割には一度もスクールや月例のトップになったことがありません。なぜでしょう。最近では自信がなくなるばかりです。
 (2)自分の描きたいもの、というのが未だに分かりません。テーマにこだわりすぎなのでしょうか?
 (3)自分の絵にも話にも自信がもてません。デッサンを勉強したりシナリオの勉強をしたり、自分では努力しているつもりなのですが。


A:順番にお答えします。
 (1)「なぜでしょう」と聞かれても、作品を拝見していない以上、お答えのしようがありません。担当編集の方は、なんと言っておられるのでしょうか? それとも、担当についてもらっていないのでしょうか? 12年も投稿を続けて担当もついていないようでしたら、投稿先を変えたほうがいいと思います。雑誌が変われば、評価の基準も変わってきます。そして、お住まいがどちらかわかりませんが、できれば一度色々な編集部に持ち込んで評価や助言をもらうのがベストです。

 (2)描きたいものがないのに、なぜマンガ家を目指すのかわかりません。初心に還ってみましょう。自分が表現したかったものがきっとあるはずです。別に高尚なテーマを追わなくてもかまいません。読み手を笑わせたいとか、とびきり魅力的な女の子を描きたいとか、そんなことでいいのです。あとは、アンテナを張り巡らせてたくさんの情報を仕入れ、興味が持てるジャンルや対象を見つけるようにしましょう。興味の対象が見つかれば、それについてとことん調べ上げれば、おのずと作品の題材は見つかります。

 (3)努力しているにもかかわらず、賞の結果に反映されないので、自信を失っているわけですね? あなたはすでに自分でいろいろと試行錯誤された方のようなので、あえて極論いたしますが、プロを目指す場合、その雑誌にとって商品価値のある絵柄かどうかが重要です。デッサンができていても、読者に好まれない絵柄、古臭い絵柄だと評価されません。自分ではなかなか気づかないものですし、雑誌のカラーによって読者の嗜好も異なりますから、いろいろな編集部で直接評価を聞いてみたほうがいいです。どの編集部でも評価されないならば、絵柄を変えることも必要になるでしょう。投稿歴12年だと、絵柄が固まっていて大変でしょうが、プロになってから絵柄をがらりと変えて成功した例もかなりあります。絵柄に魅力があれば、たとえストーリーに足りない部分があっても、編集者が補ってくれます。


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