【質問と解答】

Q:私は週刊少年ジャンプに投稿しようと思っております。
そこで、疑問があります。
今の少年誌ではどのような漫画を期待しているのでしょうか?


A:週刊少年ジャンプといえば、「友情・努力・勝利」という有名なキャッチフレーズがありますね? ジャンプは長い歴史を持ち、それに伴い読者層も幅広くなっていますが、いまなお誌面のメインをはる作品にはそのキャッチ フレーズが反映されています。従って、新人にも明るく熱く「友情・努力・ 勝利」を描けることを望んでいるはずです。それに加えて、ジャンプではキャラクター性、それも造形(ビジュアル)や設定を含めたキャラクター性を重視していると思われます。
 今、週刊少年マンガ誌は読者の高年齢化が進んでいます。「少年」を謳いながら、読者の平均年齢が30歳前後になっているところもあります。既存読者の持ち上がりによる高年齢化も一因ですが、低年齢層の新規読者の減少が大きな問題なのです。少子化や長引く不況、ゲーム・携帯等娯楽や興味の 対象がマンガ以外にも大きく広がってきた時代背景がその要因ですが、その中での新規読者のパイの奪い合いがより熾烈になっています。従って、どの 週刊少年マンガ誌でも、雑誌の入門世代たる本来の「少年層」、小学校高学年から中学生をターゲットに爆発的にアピールできるタイトルをのどから手 が出るほど欲しがっています。週刊少年マンガ誌を志すなら、頭に止めておいたらいいでしょう。
 ところで、具体的なジャンルや作風については、投稿段階ではあまり意識しなくていいです。あなたがジャンプのマンガが好きで、だからこそ投稿したいと考えているなら、あなたの感性はジャンプに合っているのでしょう。 その感性で、この作品群に自分の描く作品が載ったらジャンプがもっと面白くなる、今のジャンプに足りないのはこれだ、と思える作品を描けばいいのです。編集部の戦略を具体的に踏まえた作品作りは、投稿して担当がついてから、あなたの資 質をみながら指導してもらえます。投稿段階では、自分の売り(セールスポイント)や得意ジャンルをアピールする作品作りが、むしろ得策です。


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