【質問と解答】

Q:原稿の持ち込みについて質問があります。
先日持ち込みにいったのですが、同じ出版社でもう一度そこに持ち込みたいと思っています。その場合、以前に見て頂いた方にもう一度見てもらった方がよいのでしょうか? あと、2回目でも原稿はネーム(コンテ?)ではなく、ちゃんと完成させたものの方が良いのでしょうか?

 A:持ち込みに行った時の先方の対応まで書いておいてほしかったですね。
 基本的には同じ編集者に見てもらったほうがいいですね。2回目の持ち込みでも、「次はネームから拝見しましょう」とか「次回作のプロットを考えてください」などと特に相手の指示がない場合は、完成原稿が望ましいです。もし、何らかの理由で別の編集者に(つまり、初めての編集者に)見てもらう場合は必ず完成原稿で持ち込みましょう。
 持ち込みでは、作品についての評価や指導の後、次のような対応に分かれます。
1.漫画賞への応募を勧められる。
2.作品の改良点を指摘され、再度の持ち込みを求められる。
3.作品に関してはボツ。次回作の持ち込みを勧められるが、具体的な指示はなし。
4.うちの雑誌には向かないと言われる。
 1は一般的な対応です。ここで、次回の打ち合わせ予定の話が出ない時 は、その編集者にあなたを担当する気があまりないと思っていいです。あなたや作品の評価を漫画賞に委ねたということです。もっとも、漫画賞での部内評価やあなたの次回作でその編集者の担当意欲が大幅にアップすることもあります。
一応は名指しで持ち込み希望をし、スケジュールが合わなければ他の編集者でもいいというくらいの気持ちで連絡してはどうでしょうか。
 2の対応の場合は、事実上の担当編集となったと言っていいでしょう。再度の打ち合わせの日時まで決められるようですと、担当意欲がかなり高いと思っていいです。必ずその編集に見てもらうようにしましょう。
 3は1と同じです。編集者の担当意欲は薄いと見ていいですが、次回作次第では評価を改めるという含みを持った対応です。ただ、体のいい門前払いという可能性もありますので、あなた自身が持ち込みをした時の感触で判断してください。
 4の場合、どうしてもその雑誌をあきらめられなければ、持ち込みではなく投稿しましょう。マンガ雑誌の編集部員は、少ないところだと3〜5人で すが、 大手の週刊誌だと20〜40人います。そのうちの誰かが評価してくれれば、なんらかの反応があります。自分を評価してくれる持ち込み担当に当たる偶然を期待するより、効率的です。

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