【質問と解答】

Q:「漫画家になるのに年齢は関係ありますか?」

 マンガ家になるのに年齢は関係しているかと問われれば、関係あるとも言えるしないとも言える、とお答えします。
 正直、ヤング誌の編集者としての経験から言うと、30歳前後以上の投稿者、持ち込み新人の原稿の多くは絵が古くさかったり感性が古かったりすることが多く、あまり期待しないのは事実です。10代〜20代の読者に対し、あまりに世代差を感じさせる作風や台詞回しはNGです。それに、作家を評価する場合、将来性という要素も考えます。画力ひとつとっても18歳の方と30歳の方が同じレベルの画力なら、18歳の方の今後の伸びに期待します。30歳ならば相応の画力、構成力、題材を期待しますし、年齢相応のレベルに達していなければ
作家評価が低くてもしかたがないでしょう。
 一方、遅くデビューして活躍しているプロの方々もいらっしゃるのも事実です。彼らは、若い新人にない人生経験や知識を武器にできている方々なのです。30数年間の仕事、趣味、対人関係の積み重ねによって得た経験や知識は、20歳の感性や将来性にまさる武器となりえます。ただし、20歳から30歳までの10年間にどれだけのもの蓄積したか、蓄積したものを作品に生かす能力があるかはあなた次第です。
 あなたの作風がどんなものかはわかりませんが、投稿や持ち込みをするなら、少年・少女誌やヤング誌よりも青年誌や成年女性誌がよいでしょう。一般に少年・少女誌、ヤング誌は新人作家の年齢を重視する傾向があります。自分の34年間の経験を精一杯生かしたと自信を持って言える作品で持ち込みにチャレンジしてみてください。

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