プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった(あたりまえだけど)。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。
【第66回目のゲスト/R-Ex】
【R-Ex先生への30の質問】
  • デビューはいつ頃ですか?
    2005年12月
    これとは別に成人誌の新人賞入賞(佳作)で雑誌掲載なら1998年ごろ

  • デビュー作のタイトルは?
    モエールパブリッシング『萌えわかり!自衛隊ビジュアルガイド』

  • デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
    自衛隊のお仕事をわかりやすくショートコントにまとめました

  • デビュー作でもっとも描きたかった事は?
    自衛隊のお仕事はいろいろあるんですよー、ということ

  • デビューした雑誌は?
    キルタイムコミュニケーション「コミックヴァルキリー」

  • どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
    イラストのお仕事が無いか各社にメールで問い合わせている時に、
    先方より漫画連載のオファーがありました


  • デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
    (デビュー作をコミックヴァルキリーであるとして、)それまで1話8ページ以上の
    漫画を描いたことが無かったので、実質ぶっつけ本番です

  • またそれは何作目ぐらいでしたか?
    萌え自から数えて2作目になります

  • その頃の本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
    フリーでゲームデザインやイラスト作成を請け負っていました

  • その頃は本気でマンガ家を目指していましたか?
    描ければ何でもというスタンスだったので、特にマンガ家を目指していたわけでは
    ありません。
    また今でもマンガ家にこだわっているわけではありません。
    イラスト・ゲーム背景(2D/3D)随時募集中です

  • もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
    絵を描く仕事。萌え自の話が来た頃、ゲーム会社からも契約の延長を打診されて
    いたので、漫画の話を断っていたら今ごろアーケードゲームのデザインをして
    いたかもしれませんね

  • マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
    それぞれ思うところがあるようでしたが、
    「お前のやりたいことだったらやったらいい」
    ということでした。感謝しています

  • 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
    こういう描き方ならこの人(の描き方をパクる)、と言う感じで何人もいます

  • そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
    それぞれいろいろです.

  • デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
    98年の新人賞の賞金はMac版Photoshop4.0Jの購入資金に、萌え自の原稿料は
    税金・ガス電気水道国保年金その他諸々に

  • デビューが決まった時の感想は?
    また急な話だなあ、と

  • デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
    やりゃあできるもんだなあ

  • デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
    漫画を「描く」側としての考え方は連載を続けていくうちにどんどん蓄積されます。
    「読む」側としては特に変化はありません。トータルで見てそれが変化と
    言うのであれば変化でしょうか

  • デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
    メール(電話)で5〜6回、直接会っての打ち合わせは1〜2回

  • その頃編集者との打ち合わせでためになった事は?
    特に何も。コミックヴァルキリー自体KTC初の一般向け隔月漫画誌だったため
    描き手・編集者とも手探りの状態だったことを記憶しています

  • 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
    編集者が本音で喋っているのかわからないところ

  • 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
    ほとんどが電話で。
    メールは見落とすかもしれないので電話でお願いするようにしています

  • 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
    萌え自の頃、編集が付けたタイトルに文句をつけ、「これ絶対ダメです」と我侭を
    ごり押し、結局「萌えわかり」という奇天烈なタイトルシリーズになったこと
    (「萌え」と言うフレーズは諸般の事情で外せなかった)。
    申し訳ないことをしたと思いますが判断としては間違っていなかったと思っています

  • デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
    既に漫画を描かれている先輩(キャリア的な意味で)方ならいます。
    語り合うと言うよりお話を聞いて、自分の考えと照らし合わさせてもらっています

  • デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かした事、勉強した事などはありますか?
    デジタルで漫画を描くので、ペンの線幅をどれぐらいにしたらいいか、
    他の作家さんの漫画をスキャンして比較してみたり、カケアミの間隔は
    どれくらいがいいのかを調べたりしました

  • デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか?
    それはもう、いろいろと

  • デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
    自分の原稿を自己採点して答えるということはしません

  • またその理由は?
    読んでくださったお客様の評価が全てだから

  • マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか?
    絵を描いてて飽きないこと

  • これからマンガ家を目指す人達になにか一言
    自分自身マンガ家を目指してなったわけではないので、特にこれと言ったことは
    言えませんが、自分の表現したいことがどういう要素で成り立っているか、
    その要素を身に付けていくにはどうしたらよいのか、どういう方法でやったら
    効率的なのか。そういう具体的な設計図を書いて、それを実行することが
    大事なのではないでしょうか

  大学卒業後フリーターを経て、コンシューマゲーム製作会社に就職、いくつかの作品を手がけた後フリーに。イラストからゲームグラフィックなど請け負いつつ、05年12月『萌えわかり!自衛隊ビジュアルガイド』でマンガ・イラストを担当し、実質漫画界デビューとなる。その後KTC「コミックヴァルキリー」にて『GUNNER QUEEN 復讐の女王陛下』連載、ケータイコミック『Academic Angel 天使が丘高校ナース部!』等を手がける
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