| プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった（あたりまえだけど）。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。 |
| 【第28回目のゲスト/倉上淳士先生】 |
- デビューはいつ頃ですか？
本格的にデビューしたのは1995年です
（ぢつは2度デビューしてます）
- デビュー作のタイトルは？
『アクシデント・ボイジャー』
- デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
男子高校生と宇宙人の女の子が悪い奴と斗(たたか)うお話
- デビュー作でもっとも描きたかった事は？
ぱんちら
- デビューした雑誌は？
今は亡き竹書房の「コミック・ガンマ」です
- どのような形でデビューしましたか？（マンガ賞受賞作、持ち込み作など）
新人トライアルとかいう企画
- デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい（期間）でしたか？
絵は子供の頃から描いていたので、マンガとしては1年ぐらい
- またそれは何作目ぐらいでしたか？
2作目
- その頃の本業（学生、フリーターなど）はなんでしたか？
プー太郎
- その頃は本気でマンガ家を目指していましたか？
なれるものなら…
- もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか？
堅気の仕事
- マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか？
特に反応なし。ちょっとひょーし抜けです
- 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
あこがれは手塚治虫先生。目標には遠すぎです
- そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか？
骨太の構成力、物語性。『バンパイア』はすごいです
- デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか？
映画代とパンフ代
- デビューが決まった時の感想は？
「おおっ!!」と思った後は「本当かいな？」と不安になりましたな
- デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は？
こんなにヘタか…と。とにかく「線」がヘロヘロ
- デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか？
特に変化なし
- デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか？
会社によります。月イチで30分くらいの所もあれば、毎週2時間以上の所もありました
- その頃編集者との打ち合わせでためになった事は？
プロの仕事はたいへんだなァ…と
- 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか？
別にありません
- 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか？
茶店でコーヒーを飲みながらいろいろ雑談まじえて
- 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
最初の担当さまに「君はとにかく可愛い女の子を描け！」と言われたこと
- デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか？
友達がいないのです…
- デビューの頃、マンガ家として成長していくために特に何かした事、勉強した事などはありますか？
何もしません。よくありませんね
- デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだ事などはありますか？
「描線が細い」と言われたので太くしようと努力しました。
少年誌は太い線の方がキャラが立つのです
- デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点？
60点
- またその理由は？
雑誌に載る最低レベルには届いてるけど、クライマックスはあともうひとひねり欲しかった
- マンガ家としてデビューするために必要な事はなんだと思いますか？
継続と社会常識
- これからマンガ家を目指す人達になにか一言
絵はそのうちそこそこ上達しますが、発想の上達なんてものはなかなかむずかしいので、とにかく色々本を読みましょう…と
その後、同雑誌に『イヴの林檎』『C.V.』を掲載。 今回、FOX出版で復刻したのはこちらの作品です。 現在は「メンズヤング」（双葉社）で『ぎゃるかん』を 「コミックハイ！」（双葉社）で『こぎゃるかん』を連載中。 オフィシャルページは http://www.kuragamiya.com/ |
