プロとして活躍しているマンガ家さんたちもかつては新人さんだった(あたりまえだけど)。新人のマンガ家さんにとってデビューは良きにつけ悪しきにつけ、忘れられないターニング・ポイント。このコーナーでは、マンガ家さんのデビューの頃の話を質問形式で語ってもらいます。
【第1回目のゲスト/イダ タツヒコ先生】
【イダ先生への30の質問】
  • デビューはいつ頃ですか?
    1986年
  • デビュー作のタイトルは?
    『霧の日』
  • デビュー作の簡単なストーリーを教えてください
    いちおう、ホラーアクション、とだけ…。
  • デビュー作でもっとも描きたかったことは?
    自分の気持ちのいいシーンだけだったような……。
  • デビューした雑誌は?
    ヤングマガジン
  • どのような形でデビューしましたか?(マンガ賞受賞作、持ち込み作など)
    第14回ちばてつや賞にいきなり応募。
  • デビュー作はマンガを描き始めてどのくらい(期間)でしたか?
    小学生からなので、10年くらい?
  • またそれは何作目ぐらいでしたか?
    わかりません。いっぱい描きました。
  • そのころの本業(学生、フリーターなど)はなんでしたか?
    大学生。
  • そのころは本気でマンガ家を目指していましたか?
    新人賞にかかればマンガ家、かからなければ就職のつもりでした。
  • もしマンガ家としてデビューしていなければどんな仕事につくつもりでしたか?
    グラフィックデザイナー
  • マンガ家デビューの際の家族の反応はいかがでしたか?
    反対されました。
  • 目標としていたマンガ家さんがいたら教えてください
    自分以外みんな。
  • そのマンガ家さんのどこにひかれていましたか?
    自分に無いものを持っているところ。自分がやりたくてやれないことをやっていること。
  • デビュー作の原稿料または賞金は何に使いましたか?
    ワープロを買った憶えがあります。
  • デビューが決まった時の感想は?
    当然とも、信じられないとも、思いました。
  • デビュー作が実際に雑誌に掲載された時の感想は?
    恥ずかしくて見られませんでした。
  • デビュー前後でマンガに対する考えかたに変化はありましたか?
    あったと思いますが、具体的には思い出せません。
  • デビューの頃、編集者と打ち合わせをどの程度していましたか?
    ネーム等を送ったときしてました。デビュー前後は、毎週20ページのネームを2本ずつ送ってました。
  • その頃編集者との打ち合わせでためになったことは?
    第三者視点で自作がどう見えるか改めて考えさせられました。
  • 逆に編集者との打ち合わせで苦労したのはどんなときですか?
    同じようなネタを考えつつも、お互いこだわりどころが違ったとき。
  • 編集者との打ち合わせなどはどのような形でしていましたか?
    電話とFAX,喫茶店
  • 編集者とのつきあいで思い出に残るエピソードがありましたら教えてください
    打ち合わせのとき、おおかたゲームとか本の話で盛り上がったこと。
  • デビューの頃、良きライバルとか、語り合えるマンガ家さんはいましたか?
    同期の新人賞で大賞を受賞し、その後アシスタントとしてお手伝いさせていただいた、すぎむらしんいち先生。
  • デビューの頃、マンガ家として成長していくために特になにかしたこと、勉強したことなどはありますか?
    とにかく描く。ムリなこともできるまでやる。失敗でも最後まで描いてみる。
  • デビューの頃、マンガ家として特に何か悩んだことなどはありますか?
    「面白い」って何だろううか、と。
  • デビュー作を今の自分が再評価すると100点満点中何点?
    マイナス100点。
  • またその理由は?
    プロとしても、素人としても足りていない。
  • マンガ家としてデビューするために必要なことはなんだと思いますか?
    出し惜しみしない。常にベストのネタを提出。ダメならその上をひねり出す。
  • これからマンガ家を目指す人達になにか一言
    デビュー時にムリできなければ、デビューしてから乗り切っていけません。でも、楽しんで、がんばってください。
 マンガ界屈指の新人マンガ家登竜門であるちばてつや賞(講談社ヤングマガジン/コミックモーニング主催・審査委員長ちばてつや先生)で優秀新人賞を受賞し、ヤングマガジンでデビュー。
 ホラー、伝奇ファンタジーテイストの異色作品を次々と発表。代表作は、氏のけれんみあるホラー嗜好が遺憾なく発揮された傑作『HeRaLD(ヘラルド)』、伝奇ファンタジーと学園コメディーを融合させて新境地を拓いた『ゴルディアス』等。現在はサンデーGX(小学館)誌上で美少女格闘コメディー『美女で野獣』を大好評連載中。
 氏は知る人ぞ知るホラー小説蒐集家であり、膨大なコレクションを有するが、最近は仕事が忙しくてなかなか読めないのが悩みとか。 


【ホームページ「道楽者の泉」】

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